山頂のカップ麺やコーヒーは格別
うぐいすの趣味に登山があります。
最近は日帰りさっくり登れる山が多くなりましたが、氷瀑にも行くことがあります。
スノーシューも大好きです。
山頂付近で達成感と自然を感じながらカップ麺やコーヒーは美味しいですよね!
カップ麺の『汁をどうするか問題』は永遠のテーマではないかと思っています・・・
今回は、サーモボトルでお湯を山に持っていく場合、前夜に準備して13時間経ったらどうなるのか?を実測してみました。
カタログスペックの『6時間後』は優秀でも、結果は75℃という、カップ麺には『微妙』な数字が出ました。でも、諦めるのはまだ早い(と思う)。
カップ麺を美味しく食べる温度は?
山頂でカップ麺を美味しく食べるには熱いお湯が必要です。
現地でシングルバーナーでお湯を沸かすこともありますが、面倒だったり火器類禁止のエリアでは、サーモボトルのお湯を使う場面もあります。
温度によって仕上がりが変わります。
麺は「アルファ化(糊化・こか)」がポイントで、85℃がデッドラインですね。
| お湯の温度 | 仕上がり・状態 |
| 90℃以上 | 理想的。 芯までしっかり戻り、スープも熱々で美味しい。 |
| 85℃ | 合格ライン。 3分(または5分)でちゃんと戻るが、少し早めに食べるのがコツ。 |
| 80℃ | 要注意。 麺に少し芯が残る感じ。待ち時間を1〜2分延ばす必要がある。 |
| 75℃以下 | 厳しい。 麺がボソボソした食感になり、油分も溶けきらず美味しさが半減する。 |
コーヒーを美味しく飲める温度は?
ドリップバックでコーヒーを淹れる場合、お湯は何℃が最適でしょうか。
| お湯の温度 | 味の印象 | 登山のシチュエーション |
| 80°C以上 | 熱すぎて味がわかりにくい。 香りは強いが、舌が火傷しそうでじっくり味わえない。 | 注ぎたての瞬間。少し待つのが吉。 |
| 60°C〜70°C | 黄金圏。 コーヒーの「苦み」「コク」「甘み」のバランスが最も良く感じられる。 | 山頂で一息つく最高のタイミング。 |
| 40°C〜50°C | 酸味が際立つ。 温度が下がると人間の舌は「酸味」を強く感じるようになる。 | ゆっくり飲み進めて、最後の方の一口。 |
| 40°C以下 | 雑味を感じやすい。 質の低い豆だと、嫌な苦みや渋みが目立ってくる。 | 完全に冷めてしまった状態。 |
サーモボトルのお湯の冷め方を検証
山用のサーモボトルの容量の違う3種類で、お湯がどれくらい冷めるのかを計測してみました。
結果はこちら。
| ボトル容量 | 開始温度 | 13時間後 | 15時間後 | 結論 |
| 900ml | 100℃ | 75℃ | 73℃ | 普通のカップ麺はきびしい。コーヒーなら最適 |
| 750ml | 100℃ | 72℃ | 68℃ | カップ麺は無理。コーヒーなら許せる |
| 500ml | 100℃ | 69℃ | 66℃ | 別途保温対策が必須 |
今回比較した製品
うちにある割と新しいボトルで計測してみました。
0.9L、0.75L、0.5Lになります。
モンベル アルパインサーモボトル 900ml
山専ボトル一強だった登山用サーモボトルに現れた新星ということで、以前は「山専vsアルパインサーモ」の記事が多くありましたね。
モンベル アルパインサーモボトル 750ml
900もいらないけど500だと不安とか、2人でギリギリ使いきるという絶妙なサイズ
サーモス 山専用ボトル 500ml
サーモボトルの先駆者『山専用ボトル』の500mlサイズ
さすが使い勝手を考慮したデザイン、見た目の安心感はハンパありません。

想定した登山行動
夜に自宅でお湯を沸かしてサーモボトルに充填し移動を開始。
現地で仮眠を取って、翌朝から登山開始、昼前にカップ麺で幸せになる行動を想定。
沸騰させたお湯(100℃)を満杯(メーカーの指定位置)まで入れる
ボトルの予熱は行なわない
コップをしっかり装着する
立てた状態で室内(室温19℃前後)で保管
ボトルを保温ケースなどには入れない
試験開始
22:00 お湯を沸かして温度を計測

各サーモボトルに充填
100℃の熱湯を入れるために、各ボトルで15分くらいズレがあります。

10:30 計測(1回目)
13時間経過しています。



12:20 計測(2回目)
15時間経過。



実測結果まとめ
今回の行動計画だと、どのボトルもカップ麺が美味しく食べられる温度(85℃)をキープできませんでした。
75℃だと、麺の戻りが不十分で硬いままかボソボソの食感になると思われます。
テスト環境と違って、山頂は気温が低いので、カップ麺にお湯を注いで待っているいる間にお湯の温度が一気に下がるので、さらに食感が落ちます。
各容量で温度低下に差が出た原因はお湯の量(熱容量)で、熱容量が大きい900mlの冷めにくいということが確認できました。
下の図は各メーカーの公表値(室温20℃±2℃の環境下で、95℃の熱湯を注ぎ、6時間経過)です。
12〜13時間後には70〜75℃近辺になりそうです。どちらのボトルも優秀ですね!
| 容量 | モンベル | サーモス |
| 900ml | 81℃以上 | 80℃以上 |
| 750ml | 80℃以上 | 78℃以上 |
| 500ml | 78℃以上 | 77℃以上 |
対策を検討してみる
夜お湯を沸かして移動し翌日に山頂でカップ麺とコーヒーで幸せになりたいという夢は、簡単には実現できないことがわかりました。
そこで対策を考えました。
- カップ麺を低温でも戻りやすいチキンラーメンにする
- ボトルをお湯で予熱してから熱湯を充填する
- ボトルカバーで覆う
- 朝の登山開始前にお湯を沸かしてボトルに充填する
- 山頂までシングルバーナーを持っていく
チキンラーメンは小さいパックがあるので、ジップロックコンテナに入れて持っていけばいいですね。
予熱とボトルカバーの併用は効果ありそうです。
専用のボトルカバーもありますし、ダウンジャケットやフリースでくるむのも効きそう(特に蓋の部分)。他にも予備の靴下とか、いろいろ考えられますね。
目指せ!山頂で85℃!

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